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院長の独り言

ギックリ腰

寒さも本格的になってまいりました。

11月の後半くらいから、当院ではギックリ腰の患者様が急増しておりました…

身体を取り巻く外界の変化が激しい季節は、急激な症状の変化をもたらします。

人間の体は、常に周りの変化に合わせ自身の体を変化させようとしています。

季節の変わり目など、急に暑くなったり、寒くなったりすると変化に身体がついていかない!なんてことはしばしばです。

ギックリ腰は、筋肉の感覚の異常による不意な収縮に伴う「けが」です。

少し詳しくお話させていただきますと・・・

筋肉は収縮し運動するための器官ということは、どなたでも知っていることだと思います。

しかし、筋肉の役割はそれだけではありません。

「筋感覚」という言葉をご存知でしょうか?

「筋感覚」というのは、筋肉がどのくらい収縮しているかを感知する感覚のことを指します。

寿司職人がシャリの重さを測らずとも、毎回同じ重さのシャリをにぎることが出来るのは、この「筋感覚」が優れているからです。

この「筋感覚」は全身の筋肉に張り巡らされています。

この感覚を頼りに、いろいろな運動をスムーズにおこなっているのです。

ギックリ腰の話に戻しましょう。

腰の動きは、一つの筋肉でおこなわれているわけではありません。

大小さまざまな筋肉によって、動いたり(姿勢を)保持したりしています。

この時、たくさんの筋肉の共同作業を調節する役割を担っているのが、「筋感覚」です。

「筋感覚」が異常を起こすと・・・

たくさんの筋肉による共同作業中、本来、力を発揮しなければならない筋肉が収縮してくれなかったり、逆に必要以上の収縮をしてしまったり・・・

そうすることで、「不意な」収縮を余儀なくされてしまう筋肉が「けが」をしてしまうのです。

鋭い痛みのせいで、「けが」をした筋肉の周囲の筋肉は防御的に、過緊張を起こしてしまいます。

腰の筋肉全体が過緊張を起こしてしまうため、動けなくなってしまうのです。

「筋感覚」の異常をおこす原因は、ひとそれぞれ多岐にわたります。

例えば、同じ姿勢で長時間過ごす、繰り返し同じ動作を繰り返す、立ちっぱなし、座りっぱなし・・・

もちろん、重いものを運んだりもそうですが、一回二回ではなんともない動作でも、長期間にわたって負担をかけ続けると、徐々に筋肉の状態は悪くなっていきます。

負担が蓄積され、徐々に状態が悪くなった筋肉が、外界の大きな変化によって大きく「筋感覚」を失い、なんでもない普段の動きにより「ギックリ腰」を発症することが、実は一番多いのです。

「ギックリ腰」にならないためには、普段の生活そのものの改善が必要となることがほとんどです。

正しい食生活、習慣的な運動なども大切ですが、少しでも異常を感じた時に早めのケアを心がけて頂くことが最も大切だと思います。

私も数年前に随分こっぴどく「ギックリ腰」には悩まされました・・・

なったことのある人にしか、この辛さは理解できない「ギックリ腰」・・・

みなさま、お気をつけくださいませ(*_*)

当院では、「筋肉のスペシャリスト」を目指し、日々様々な勉強、研究に取り組んでおります。

「筋肉」と聞くと「ムキムキマッチョ」を想像される方がほとんどですが、筋肉の異常によって引き起こされる症状は多岐にわたります。

「どこへ行ってもよくならない・・・」とあきらめかけておられる方は、ぜひ一度ご相談ください。

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